Home> 保全事業 > 保全事業の計画・実施 > 保全事業の計画・実施

保全事業の計画・実施

<保全の必要性>

 このまま放っておくと、国指定谷津鳥獣保護区の指定要件である集団渡来地、ラムサール条約登録湿地で位置付けられる泥質干潟とシギ・チドリ類の渡来地といった、谷津干潟の特徴が失われてしまう懸念があることから、シギ・チドリ類の採餌場所としての干潟環境の保全が求められています。

 また、夏季に枯死したアオサの腐敗臭により周辺住民の生活環境が著しく悪化していることから、自然の恩恵や谷津干潟の重要性を再認識できるよう、周辺住民の生活環境の保全が求められています。

hamashigi.jpgseitakashigi.jpgaosahuhai.JPGaosahuhai2.JPG

<保全事業>

 環境省では、国指定谷津鳥獣保護区で渡り鳥(シギ・チドリ類)の渡来数が大幅に減少していることから、鳥類の生息環境の改善等を目的として、鳥獣の生息地の保護及び整備を図るための保全事業を平成22年度より実施することとしました。

 谷津干潟は、都市部の中に残された貴重な干潟であることから、自然の営みと人々の生活のバランスが保たれ、自然と人とが共生できる干潟を目指し、鳥類(シギ・チドリ類)の渡来(採餌)環境と周辺住民の生活環境をともに保全していきます。

       hozenmokuhyou.jpg

望ましい姿と保全対象

(参考)国指定鳥獣保護区における保全事業について.pdf

<保全の目標>

(1)シギ・チドリ類の採餌環境

■短期的目標

 全国的に飛来数が減少している状況をふまえ、現状よりも干潟環境を悪化させないこと(現状維持)を短期的目標とします。現状の砂泥質から泥質の干潟を基本としつつ、ゴカイ類が生息可能な泥質環境をできるだけ維持します。

■長期的目標

 現状よりも多くのシギ・チドリ類が飛来しても採餌できる干潟環境を準備しておくことを長期的目標とします。目標年は環境変化が顕在化する初期のラムサール条約湿地登録時の平成5年(1993年)頃に設定します。

■保全の指標

 採餌場として利用できる干潟の干出面積・干出時間と、泥質干潟を好むシギ・チドリ類の主要な餌となるゴカイ類の湿重量とします。

(2)周辺住民の生活環境 

■短期的目標

 アオサの腐敗臭による生活環境への影響の程度を現状よりも軽減させることを短期的目標とします。アオサの腐敗臭による生活環境への影響の程度を現状よりも軽減させることを短期的目標とします。

■長期的目標

 ラムサール条約湿地登録時(1993年)頃にも、アオサは確認されていましたが、出現時期は春~秋、出現範囲は干潟の東側に限定され、2000年代のような生活環境の悪化はみられませんでした。従って、アオサの腐敗臭が周辺住民の生活環境に著しい障害を及ぼさない状態を長期的目標とします。

■保全の指標

 谷津バラ園南東側(芝生広場東側)における夏季のアオサの分布・腐敗状況とします。

<保全対策>

 保全対象、保全上の課題をふまえ、想定される要因に対する対策メニュー、その優先度について検討しました。 

 採餌場の減少への対応としては、水が流れる通水経路(連絡水路~三角干潟~高瀬川)での堆積物の除去(外来性貝類の採取)と窪地部のかさ上げが挙げられます。

 全域における餌の量・質の変化への対応としては、砂泥質な東側では底質改良が挙げられます。また、全域でアオサの堆積を軽減する対策(アオサ除去、みおの開削)や干出を促進する対策(かさ上げ・堆積物の除去)が挙げられます。

 バラ園南東側における悪臭発生への対応としては、北岸にアオサが寄せられるのを防ぐ杭設置や、堆積したアオサを速やかに好気分解させるかさ上げが挙げられます。

  taisaku.jpg

保全上の課題と対策メニュー



保全事業計画書はこちら

Home> 保全事業 > 保全事業の計画・実施 > 保全事業の計画・実施

先頭に戻る